指揮を振ることの重要性について。
もしかしたら、
「私は楽器奏者なんだから、指揮なんか練習する必要ないんだ」
と思っていませんか?
それは大きな間違いであると、私は思います。
何より、指揮を練習すると、音楽の中身をよく見なければ全部同じように振ることになってしまうことに気が付くでしょう。
スコアなしで、指揮を練習することはできません。
ですから、スコアで何が起こっているか、よく見て、どこがヴァイオリンのテーマで、突然第2ヴァイオリンとヴィオラにテーマが移ったり、チェロがメロディーを弾いたり、と主要楽器が次々と入れ替わることに気が付くかと思います。
ここまで知らないと、
「オーケストラやアンサンブルって面白いもんだな・・・!」
と心の底から思えないであろうと思います。
人数が多くなければ、なるべく一人1回くらいは、指揮が毎回できたら良いなと思っています。
どうしてもやりたくない方には、強要しませんが、①耳を鍛えるのと、②他のパートの音を覚える、というのは、合奏をする基本であると言えます。
ぜひ指揮にもチャレンジしてみてください。
参加者の方が成長して、協奏曲のソロを弾くようになった時に、指揮をやっておくメリットが良く分かると思います。
どうしたら、他のパートとぴったり息を揃えられるのか、伴奏パートではどのくらい引っ込むと綺麗に聞こえるか、など、指揮をやることで見えてくることがあると思います。
音大へ行っても、合奏で指揮を振れる機会は、指揮科の学生さんであってもほとんどありません。
かなり高度なソルフェージュ訓練になると思います。
アイネクライネ1楽章
アイネクライネ3楽章
アイネクライネ4楽章